生命のメッセージ展 in 奈良高専」開催にあたって
奈良工業工業専門学校 電気工学科5年 田村 哲郎
私達の友人であった児島健仁君は、平成 12年5月に交通事故で亡くなりました。翌13年7月に浜松で開催された「生命のメッセージ展 in 浜松」で健仁の人型を初めて見た時、胸が熱くなりました。「健仁はあの時この靴を履いていたのだ…健仁はこんな夢を抱き、こんな人生を歩んできたのだ…確かにこの世に存在していた」という思いに、胸が熱くなり全身がほてって金縛りにあったように、健仁の人型の前から離れることができませんでした。
「生命のメッセージ展」に並ぶすべての人型が今、現実にはこんなにもたくさん悲しく、つらい出来事があるということを訴え、いのちの大切さ、尊さを考え直させてくれました。私達はこのような悲しい出来事が、もうこれ以上起こらない事を祈ってやみません。
そのためにも、ひとりでも多くの人達にいのちの尊さを再認識してもらいたいのです。これから社会に巣立っていく私達のような者に、より大きな声でメッセージを届けなければ…。若い生命が集うこの場で「生命のメッセージ展」を開催できることを、嬉しく思うと同時に、御協力頂いている多くの方々に感謝いたします。
この「メッセージ展」の輪がもっと大きく成長し、社会が平和で安全なものとなっていくよう願っています。
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